東三河ジュニアおしごとレポート

DAY2:2018年12月9日(日)新城ツアーの様子

愛知県主催
一日取材記者になろう~新城編~
2018年12月9日(日曜日)

おしごとレポート新城市

<8:45受付開始>新城市つくで交流館
「一日取材記者になろう」第二弾は新城編となります。今回の会場となる新城市つくで交流館は、平成29年4月に開館したばかり。作手地区の中心部に作手小学校と併設された複合文化施設です。平均標高500メートルの作手地区はこの日も冷え込み、朝の気温は0℃を下回るほどでした。今回の参加者は新城市在住の小学4~6年生の親子15組39名。 前回の東栄編の2倍以上の親子が参加しました。
■新城市つくで交流館Facebookページ
http://www.facebook.com/2017kouryu/

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<9:00プロローグ>『どすごいブログ』管理人によるWEB講座①
前回と同様、講師を務めるのは東三河のブログポータルサイト『どすごいブログ』を運営するコキューの代表、土屋恵美さん。土屋さんは東栄編での事例を見せながら「今回は皆さんに2つの会社を取材してもらいます」「“楽しいな”だけでは終わらないように」と一日記者としての心構えや取材のコツなどを伝えていました。「全員、一人一つは必ずインタビューをすること」との言葉に、子供たちの顔も心なしか引き締まったように見えました。

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<10:00取材・体験>合同会社新城キッコリーズ
最初の取材先は林業を営む新城キッコリーズさん。廃校となった旧菅守小学校の跡地で「木こりのタジー」こと田實さんと、ヨッシーこと請井さんのお話を伺います。 きこり(林業)の仕事は主に木を切って丸太にして売る仕事であること。しかし木を切り続けるだけではいけないと語る田實さん、ここで子供たちの前に2つの透明なケースを取り出します。一方には土だけが入ったもの、もう一方は土にたくさんの木や草が生えたもの。そこにジョウロを使って同量の水を注ぎ入れます。その結果は土だけの方は大量の泥水が短時間に流れ出て、木が生えている方はきれいな水がゆっくり時間をかけて流れ出てきました。 もし山の木がなくなってしまえば、雨が降るたびに山の土が流されて川の水が泥でいっぱいになってしまいます。だから私達は木を全部切ってしまうのではなく、森を守るということも考えていかなければならない。あっという間にケースから流れ出てしまった泥水を見ながら、子供たちは真剣な表情で田實さんのお話に耳を傾けていました。

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その後は、山に入ってのワークショップ。実際に木々を見ながら、スギやヒノキなどの針葉樹林(人工林)と広葉樹林(天然林)の違いについて説明を受けます。チェンソーでカットしたヒノキの断面を見ながら、「こうやってきれいな年輪ができるのは四季がある日本の木だから」と説明する田實さん。近年では安い海外産に押されてはいるものの、国産の木材はその品質や木目の美しさ、香りにおいて素晴らしいものがあります。住宅から割り箸にいたるまで、国産の木材を使うことが日本の森林を守ること、そして川や海、自然や私達の暮らしを守ることにもつながる。小さな山の中に、とても大切で大きな問題が隠れていることを教えられた取材となりました。

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<11:30 昼食>つくで 田舎レストラン すがもり
午前の取材の後は、お楽しみの昼食タイム。ここ旧菅守小学校のランチルームを使った「つくで 田舎レストラン すがもり」では、地産地消の田舎料理を楽しむことができます。また壁や床、机や椅子などいたるところに木のぬくもりが感じられる部屋のつくりは、大人たちにとっては懐かしさを感じられる空間となっています。今回、子供たちにはハンバーグランチ、大人たちには猪鍋定食が提供されました。もちろんお米や野菜も地元作手産、鹿肉のソーセージも付いたとても贅沢な昼食を楽しむことができました。

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<12:45取材・体験>鈴木製茶/茶畑見学
昼食の後は、二番目の取材先鈴木製茶さんの茶畑見学です。「愛知県で煎茶を一番生産しているのは新城市なんです」と説明してくれたのは鈴木製茶三代目の鈴木克也さん。作手地区で約6ヘクタールの茶畑を管理され、無農薬・無化学肥料の有機栽培にも積極的に取り組まれている、お茶のプロフェッショナルです。 標高が高く冷涼な作手でのお茶栽培は、通常八十八夜と言われる時期(GW前後)よりも少し遅く、5月10日くらいに収穫時期を迎えます。朝夕の寒暖差を受けながら時間をかけて育った作手のお茶は、地元道の駅やネット通販などで全国に届けられます。

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<13:30取材・体験>鈴木製茶/和紅茶WS
茶畑の見学の後は、つくで交流館に戻って和紅茶作りのワークショップが行われました。「同じ茶樹から採れた茶葉でも、加工のしかたによって煎茶にも紅茶にもなるんです」と話す鈴木さん。日本で主に飲まれている緑茶は生の葉を発酵させずに製造した「不発酵茶」ですが、茶葉を発酵させることで紅茶になり、発酵を途中で止める(半発酵)ことでウーロン茶にもなるのだそう。 本来、2日ほどかかる紅茶づくりの工程ですが、今回のワークショップではホットプレートを使ってお手軽な紅茶づくりを体験させてもらいました。使用したのは煎茶の代表的な品種である「やぶきた」の茶葉。あらかじめ収穫した茶葉の水分を30~40%取り除く「萎凋(いちょう)」という工程を済ませたものが、子供たちの前に並びます。これを丁寧に手で揉む作業「揉捻(じゅうねん)」をすることで茶葉の細胞組織を破壊し、酸化発酵を促していきます。仕上げはホットプレートでじっくり加熱し、焦げないように注意しながら乾燥させていけば完成です。 出来上がった紅茶は、もみ方や加熱の仕方によって全く違った仕上がりとなります。自分たちが作った紅茶を紙コップに入れて並べ、順番に味や香りの違いを確かめていました。
■鈴木製茶
https://suzuki-tea.com/

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<14:45エピローグ>『どすごいブログ』管理人によるWEB講座②
取材を終えた子供たちは、いよいよ記事作成に取り掛かります。講師の土屋さんやボランティアのサポートを受けながら真剣な表情で使う写真を選び、記事を書き進めていきました。新城の一日取材記者たちが作った記事は後日スタッフによりブログ記事に加工され、下記サイトから見ることができます。

■奥三河ジュニアお仕事レポート
新城・東栄・設楽の小学生が取材記者!
https://okumikawa-junior.com

問合せ先

奥三河ビジョンフォーラム
〒441-1326
愛知県新城市中野15-10
新城市商工会館
TEL:0536-23-2554
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